大人になっても歯の矯正はできますか？とご質問を頂く事が多いので、今回は31歳の男性の患者様の症例をご紹介したいと思います。

矯正治療は、歯並びや噛み合わせを改善するためのもので、年齢に関係なく治療が受けられます。もちろん、子どもの頃のほうが歯が動きやすい場合もありますが、大人の方でも十分な効果が期待できます。

大人の場合、すでに生えそろった歯や歯茎の状態を考慮して、治療計画を立てることが重要です。また、虫歯や歯周病のチェックを行いながら、健康な状態で治療を進めていく必要があります。

重要なのは、矯正治療を始める時期よりも、適切な治療を受けることです。

上の歯の左右にある側切歯（前から2番目の赤い矢印の場所）がもともと生えてこない状態で、左右の第一小臼歯（前から4番目の歯　青い丸で囲んだ歯）が小さい歯であるため、治療が必要でした。

治療計画としては、まず左右の第一小臼歯を抜いて、インプラントを入れるためのスペースを確保するために矯正を行い、インプラントを埋める場所を十分に作ります。その後、インプラント手術を行い左右の側切歯の場所に仮の歯を入れます。インプラントが骨としっかり結合した後に、上下の歯並びを整えるためにさらに矯正を進めていきます。

インプラントに仮の歯が入った段階で、最終的なかみ合わせを作る為に再度矯正治療を開始します。

矯正終了後に、仮の歯を新しい歯にして治療完了となります。
見た目だけでなく、かみ合わせもしっかりと噛める様になり、患者様にも大変満足して頂きました。

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