虫歯・歯周病を発症しないために
メンテナンスをおすすめしています
虫歯や歯周病の治療が完了したら、
「もう歯医者に行かなくても良い」ということではありません。
痛みが出たり、何らかのトラブルが生じたりして、
初めて歯科を受診する方が多いですが、痛くなる前の受診が歯を守ります。
病気になって、痛みが出てからでは遅いのです。
メンテナンスとは、歯を守るための治療です。
病気が発生しにくい口内環境をつくり、長期的に健康を守ります。
メンテナンスが必要な3つの理由
1歯磨きだけで効果的な
予防は難しい
誰にでも磨き残しはあるため、歯磨きだけで効果的に病気を防ぐのは困難でしょう。また、歯石やバイオフィルムは、歯磨きでは除去できないため、専用の器具を使用して除去する必要があります。プラーク1mgには10億もの細菌がいると言われていますが、お口の中の細菌を少しでも減らすことが、虫歯・歯周病の予防において大変重要です。
患者様に合ったプロフェッショナルケアを
当院は、患者様のお口の中の状態に合ったプロフェッショナルケアをご提供しています。ただ単にお口の中をキレイにするのではなく、症状に応じて痛みが少なく、より症状改善につながるケアを行っていくことが大切です。
当院では、歯肉の状態に応じて、超音波スケーラーを使用し、痛みの少ない歯石除去に努めています。また、歯周ポケット内の細菌や着色を、歯科用多目的超音波治療器を使用して組織を傷つける事がないようにして汚れを除去しています。保険外になるのでは…とご心配される方も少なくありませんが、当院ではすべて保険で行っていますのでご安心ください。
2ご自身の歯磨きを
見直すことが大切
きちんと磨いているつもりでも、磨けていない場合が多いです。少しでも磨き残しがなくなるように、ご自身の歯磨きを見直すことは大変有効です。毎日行う歯磨きは予防の基本であり、欠かせません。セルフケアの質を高め、効果的に虫歯・歯周病を予防できるよう、今一度毎日行う歯磨きを見直してみてはいかがでしょうか。
正しいブラッシング方法と
正しい健康知識を習得していただきたい
患者様によって、必要なブラッシング指導は違います。問診やリスク検査等により、患者様のデータを十分に把握したうえで、適したブラッシング指導を行っていきます。
また、当院に通う患者様はもちろん、志木にお住まいの方やお勤めの方、地域の方々を対象にTBIセミナーを開催しています。お口の健康に関する正しい知識を習得していただき、より効果的な予防につなげていただくこと、お口の健康への関心を高めていただきたいと願っています。
3リスクに応じた予防が必要
虫歯や歯周病の根本原因は、お口の中の細菌です。しかし、発症リスクを高める要因はたくさんあり、人によって違っています。 唾液の働きが弱い人もいれば、生活習慣や噛み合わせが病気の発症に影響している人もいます。また、お口の中に虫歯や歯周病の原因細菌が多く存在している場合も、病気が発症しやすくなります。人によって異なるリスクに応じて、アプローチすることが効果的に歯を守ることにつながります。
効果的予防のために、リスク検査は欠かせません
当院は、唾液検査(カリエスリスク検査)や歯周病リスク評価などのリスク検査を行い、患者様によって異なるリスクを把握したうえで、予防法をご提案します。さまざまな角度から病気をみて、効果的にお口の健康を守っていくことが大切です。
また、当院ではリスク検査の結果や経過をレポートとしてお渡ししますので、メンテナンスの効果を目で見て実感していただけると思います。
病気を発症させないことが
大切です
定期的な受診は、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療につながり、重症化を防ぐことが可能になるでしょう。
しかし、一度病気になった歯は、初期段階でない限り元の健康な状態に戻すことはできません。
定期的な受診によって早期発見につなげることは大切なことですが、健康な歯を維持するには、病気を発症させないことも大切です。
当院は、メンテナンスによって病気が発症しにくい口腔環境をつくり、健康な状態を維持できるようサポートします。
虫歯の再発で
歯を失うケースが多い
虫歯になると、歯を削って詰め物・被せ物をします。虫歯による痛みはなくなり、咀嚼機能も回復できます。治療が終わると、「虫歯は治った」と思う方は多いのですが、元の健康な状態とは異なり、虫歯が再発しやすい状態になっているため注意が必要です。
二次う蝕とは、詰め物や被せ物をした治療済みの歯に、再度できる虫歯のことを言います。詰め物・被せ物が劣化すると、歯との間に隙間ができて汚れが溜まりやすくなります。そこにできるのが、二次う蝕です。
被せ物の下に虫歯が発生するため気付きにくく、特に神経を取った歯では痛みを感じることがないため、発見が遅れやすい特徴があります。劣化した詰め物・被せ物の下で、虫歯が大きく広がってしまうケースが多く、抜歯が必要になることも少なくありません。
治療後のメンテナンスが再発を防ぎます
一度治療した歯も虫歯になるため、定期的なメンテナンスにより、再発を防ぐ必要があります。メンテナンスにより、お口の中を清潔な状態に維持することはもちろん、治療済の歯をチェックすることも大切になります。
二次う蝕は、特に大人に多い虫歯であり、深刻な状態になってから再発に気付くことが多いです。早期発見ではなく、病気を発症させないために、歯医者を受診して頂きたいと思います。
症状が改善しても、吸収された骨は元に戻りません
歯周病が進行すると、その影響は顎の骨にも及びます。顎の骨が細菌によって溶かされ、歯がグラグラになり、最悪は脱落してしまう場合もあります。
歯周病治療によって、歯周病の症状を改善することは可能ですが、一度溶かされた骨は再生治療等を行わない限り元に戻すことはできません。また、歯周病は再発しやすい病気でもあるため、早期治療はもちろんですが、発症させないことが重要となります。
セルフケアと
プロフェッショナルケアの
両方が必要
歯科医院でプロの手によるプロフェッショナルケア(メンテナンス)を受けることで、歯を失うリスクを大幅に減らすことが出来ます。
しかし、それも患者様自身がセルフケアをしっかり行っていることが前提の話です。
歯科医院でのメンテナンスよりもセルフケアを行う時間の方が多いため、いくら歯科医院でメンテナンスを受けていても
セルフケアがしっかりされてないと虫歯や歯周病といった口内トラブルが発症・再発・進行してしまいます。
毎日行う正しいセルフケアと、定期的な歯科医院でのメンテナンスで、健康的な口内を維持しましょう。
メンテナンスの頻度
歯科医院で行うメンテナンスの頻度はリスクによって異なりますが、基本的に3ヶ月に1回くらいです。メンテナンスを継続して行い、リスクが低減してきたら、半年に1回など頻度が低くなるケースが多いです。
メンテナンスの頻度については、担当の歯科医師の指示に従いましょう。うっかり忘れてしまわない為にも、定期検診を受ける時期が近付くと、当院からハガキを送りお知らせしております。