奥歯のインプラントのメリット・デメリット
奥歯をインプラントにするメリット・デメリット
2016年の歯科疾患実態調査によると、歯は奥歯から失いやすいというデータが報告されています。奥歯が失われたままの状態が続くと、口腔機能の低下はもちろん、前歯にかかる負担が増え、残った歯の寿命も短くなる恐れがあります。
奥歯を失った場合の治療法には「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」の3つの選択肢があります。ここでは奥歯のインプラント治療について、メリット・デメリットに触れながら解説していきます。
奥歯の重要な役割
奥歯(臼歯)には食べ物をすりつぶしたり噛み砕いて咀嚼や嚥下をサポートする役割があります。食べ物がしっかりとすりつぶされることで、体内での消化が促されます。
また、明瞭な言葉の発音や、歯列・噛み合わせの安定にも大きく関わっており、奥歯が失われると発音が上手くできなくなったり、歯列・噛み合わせに乱れが生じ、他の健康な歯に悪影響を与えてしまう恐れがあります。そのため、奥歯を失ったら早めに治療を受けて歯を補うことが重要です。
奥歯をインプラントにするメリット
歯周病や虫歯、事故などによって奥歯を失った際、インプラントにすることで様々なメリットがあります。ブリッジ・入れ歯など他の治療と比較しながらご紹介します。
1.異物感が少ない
入れ歯の異物感により吐き気などの症状に悩む方は多いですが、インプラントは顎の骨に固定されるため、異物として感じにくいという特徴があります。
2.健康歯を削らない
入れ歯やブリッジでは、欠損箇所に隣接する健康な歯を削らなければならないことがあります。インプラントは独立しているため、健康な歯への影響がありません。
3.しっかり噛める
インプラントは顎の骨にしっかりと固定されており安定しているため、天然歯と同じようにしっかりと噛むことができます。
4.耐久性が高い
各装置の寿命は患者様のお口の状態等により異なりますが、インプラントは入れ歯やブリッジと比べ長持ちしやすい傾向にあります。
5.審美性が高い
部分入れ歯はバネが見え、ブリッジは金属部分が目立ちますが、インプラントは天然歯とほぼ変わらない自然な見た目です。
6.味覚・発音に影響しにくい
インプラントは歯がぐらつくことがなく、味覚や発音に与える影響が少ないのが特徴です。歯を失う前と同様に食事や会話が楽しめます。
奥歯をインプラントにするデメリット
インプラントは様々なメリットのある治療法ですが、外科手術を伴う大がかりな歯科治療となります。そのため、治療を検討する際にはデメリットや注意すべき点をよく理解しておくことが大切です。
1.手術が必要
外科手術を行うため、ブリッジや入れ歯など他の治療法と比べて身体的負担が大きくなります。顎の骨量が不足している場合は骨造成手術が必要になることがあります。
2.治療期間が長い
インプラントの治療期間は治療の範囲やお口の状態によっても異なりますが、傷口が完全に治癒しインプラントが安定するまでには数ヶ月かかります。
3.費用が高い
インプラントは自由(自費)診療であり、健康保険は適用されません。医療費控除の対象ですが、他の治療法と比べると高額になります。
4.適応外となる場合がある
インプラントの手術には一定の健康条件が求められます。現在かかっている病気や持病によっては手術が受けられない場合もあります。
5.インプラント周囲炎のリスクがある
インプラントの周辺組織は健康な歯と比べて細菌感染しやすく、メンテナンスやセルフケアを怠るとインプラント周囲炎を発症することがあります。
6.破損することがある
噛み合わせの強い奥歯のインプラントは、経年劣化や噛み合わせに不具合が起こることで上部構造が割れたり欠けてしまうリスクが高い傾向にあります。
奥歯のインプラントを長持ちさせるポイントは?
奥歯のインプラントを長持ちさせるためには、適切なセルフケアと歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。まずは毎日しっかりブラッシングを行い、口腔内の清潔を維持することが大切です。インプラント手術後は必ず定期的にメンテナンスに通い、インプラントや噛み合わせのチェック、歯のクリーニング、ブラッシング指導などを受ける必要があります。
インプラントのお悩みは
ファミリー歯科にお任せください
当院では患者様へのより良い治療提供のため、カウンセリングには十分な時間を確保し、インプラント治療のメリットだけではなくデメリットやリスクについても詳しくご説明しております。
奥歯のインプラントをはじめ、治療について気になることや疑問点などがございましたら、志木市の歯医者ファミリー歯科医院へお気軽にお問い合わせください。
- 志木駅東口より1分
- 土曜も夜7時まで診療
- 駐車場有り
- 24時間WEB予約対応